• 家づくりの豆知識

臭気を防ぐ「排水トラップ」の種類と構造

こんにちは!すまい生協 郡山本店です🌟

今回は、トラップについてご紹介いたします!

トラップとは

トラップは、一定量の水(封水)を溜めて悪臭や害虫の侵入を防ぐものです。

その塞いでいる水のことを、封水と呼んでいます。

トラップから封水が失われることを破封といいます。

2つの分類

排水トラップには大きくサイホン式と非サイホン式の2つの種類がございます。

サイホン式トラップでは排水が通過する際に自己洗浄作用が起こります。

非サイホン式トラップでは適時清掃が必要となります。

トラップの種類

代表的な5種類のトラップをご紹介いたします!

 

Sトラップ(サイホン式)

排水口から水を注ぐと、水は封水と合流。

封水の水位が上がって、器の上部から下に繋がる排水管へ水が流れていく仕組みです。

排水管の先は、床に抜けています。

カーブになった部分に封水が溜まります。

主な使用場所:洗面所/キッチン/トイレ/浴室/洗濯機

 

Pトラップ(サイホン式)

排水口から流れてくる排水を壁側に流すタイプで、床に排水管が設置できない場所に利用される排水トラップです。

サイホン現象が起こりづらく安定しているため機能を維持しやすいという特徴があります。

主な使用場所:洗面所/キッチン/トイレ/浴室

 

Uトラップ(サイホン式)

排水管をU字にカーブさせて、そこに封水を貯める構造です。

出入りがどちらも平行で水は横向きに流れていくのが特徴です。

U字の底にゴミやカスが溜まりやすく、メンテナンスが難しいため、あまり利用されません。

主な使用場所:建物の構造上、他の排水トラップを設置しにくい場合

 

ドラム式トラップ(非サイホン式)

封水の部分がドラムの形状になっています。

多くの水をためる事が出来るため、破封が起きにくく悪臭が出にくいです。

しかし、自己洗浄作用がないため、こまめなお手入れが必要です。

主な使用場所:浴室

 

わん型トラップ(非サイホン式)

お椀を逆さにかぶせたような形状をしています。

主にプラスチック製で、腐食しにくくお手入れが簡単です。

しかし、食べカスなどが詰まりやすく、また封水自体も汚れやすい構造のため、こまめなお手入れが必要となります。

主な使用場所:キッチン/浴室

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