- 家づくりの豆知識
自然光を取り入れる「必要な採光計画」
こんにちは!すまい生協です🌞
今回は採光についてご紹介いたします!!
採光とは
採光とは、室外の自然光を窓などを通して室内に採り入れる事です。
人が暮らす部屋には、一定以上の自然光を取り入れる事が建築基準法で義務付けられています。
採光が必要な居室は、家の中で常時生活する部屋の事でトイレ、浴室、洗面所、納戸などの収納室、専用のキッチンなどは除外されます。
隣地との間隔がどれくらいあるかなど立地条件によって必要となる窓の大きさは変わります。
採光の役割
➀生活リズムや健康を良く保つこと
②湿気が減って室内環境が良くなる
③照明をつける頻度が減ることで光熱費が抑えられる
など
採光の注意点
①季節や時間によって光が差し込む方向や角度は変わる
②天窓は方位によって光が入りすぎる可能性がある
③真夏の西日や朝日など、横から差し込む光で室内がまぶしくなる可能性が高い
④窓の位置や大きさは、部屋の用途や生活スタイルに合わせる
⑤大きなサッシにすると、高い、操作が重くなる
⑥周囲の環境(近くに大きな建物が建った)が変わると光の入り方が変わる可能性がある
⑦住んだ後の生活を事前にイメージしましょう(目の前が人通りが多い、近隣の建物から見えやすい場所に窓があってカーテンが開けにくいなど)
建築基準法の採光のルール
建築基準法では、住宅の居室の開口部について「有効採光面積が床面積の7分の1以上なければならない」と定められています。
ただし、床面において50lx以上の照度を確保する照明設備を設けることで床面積×10分の1まで必要となる面積を低減することが可能です。
※その他のルールや緩和あり
必要な光の数値
㎡(部屋の面積)÷7
有効採光面積とは
「窓の面積×採光補正係数」
有効採光面積とは、居室などに自然光を取り入れるために必要な窓など開口部の面積のこと
採光補正係数とは
窓など開口部からの光が、どのくらい入りやすいかを表す数字です。
dが大きくなるほど、また、hが大きくなるほど光が入りにくくなるため、採光補正係数は小さくなり、大きな窓が必要になります。
採光補正係数の計算は用途地域によって異なります→
採光補正係数
(採光補正係数が3.0を超える時は、3.0を限度とする。)
➀採光補正係数は、用途に応じて計算する
住居系 D/H×6.0ー1.4=採光補正係数
工業系 D/H×8.0ー1.0=採光補正係数
商業系 D/H×10.0ー1.0=採光補正係数
②天窓の場合は、➀で求めた採光補正係数を3倍、幅90㎝以上の縁側がある場合0.7倍した値となる。
例(住居系の場合)
①採光補正係数 (590÷1205×6)-1.4=1.53…
②窓の大きさ 1.65×0.9=1.48…
③有効採光面積 >●必要な光の数値
1.53×1.48=2.264 > 13.25÷7=1.89…
有効採光面積より必要な光の数値より大きいからok!
最後に
いかがでしたか?複雑な計算も必要にはなりますが、上記の計算は設計士で行いますのでご安心ください♪
何か気になる点がございましたら、お問い合わせいただきますようお願いいたします🌟